桶ヶ谷沼は、県下有数の平地性淡水池沼で、トンボの種類の多いことで全国的に知られていますが、他の動植物についても、貴重で豊富な自然環境を残しています。沼とその周辺は、静岡県自然環境保全地域に指定されています。
沼の位置
磐田市北東部に位置しており、ここは磐田原台地の東縁にあたり、東は太田川、南は国道1号線に隣接しています。
地名の由来
元亀3年(1572年)徳川勢と武田勢との戦いで、徳川勢が岩井原・三ヶ野に陣を敷いたとき、赤飯を炊いて戦勝を祈願しましたが、そのときの道具一切(桶)をこの沼に収めたので「桶ヶ谷沼」というようになった…とか、その戦のときに武田勢の馬桶などを洗った池であることから、「桶ヶ谷沼」というようになった…ともいわれています。
沼の現況
- 面積…7.43ha
- まこも原…2.12ha
- 葦・まこも原…3.62ha
- 水面…1.69ha
- 水容積…41,690立方メートル
- 水深
- 平均水深…0.60m
- 最深部…1.65m(1987年調査による)